番外 ばあさんやっぱりばあさん
先日,ばあさんのところにご機嫌伺いに行ったおり,居間に蚊がいた。「あんたは,よう蚊にさされるでかんわ。薬塗ったげるわ。」と奥に行って何か持ち出してきたと思ったら,いきなり
キンチョールを私に吹きかけてきた。「おわっ,なにするんだ。」,私は思わずのけぞった。「これで蚊が寄ってこんでしょう。」とばあさんはすましたものだ。戦後間もない頃,我が国の子供達はシラミ退治の
DDTを頭からぶっかけられていた。ばあさんの発想は昭和
20年代から今まで変わっていない。でも,殺虫剤はいくらなんでもだめだろう。ばあさんはやっぱりばあさんだ。