私が入学した頃,大学はまだまだ牧歌的な雰囲気が残っていた。「♪妻をめとらば才たけて みめ美わしく♪」などと歌っていた。でも,まれだったけどね。今はどうも歌わないようだ。当時も何となく古くさいなという感じだったが,今は絶滅寸前なのかもしれない。
体育会系運動部では,伝統的に「歌」と「芸」が伝承されていた。いろいろ歌って盛り上がっていると,いつの間にか春歌の大合唱になっていたものだ。みなさん,春歌って知ってます? うちの子達は知りません。
宴もたけなわのころ,「青い山脈」のテーマソングが流れだし,決まって「役者」が踊り出す。「♪胸もふくらみ毛も生えて お尻も大きくなりました♪」と歌い始める。「はやくして はやくしないと ママがくる。」とお姉さんの次はママが来て,パパ来たり,ババが来たする。
さらに,「とうさんこのイモ,何のイモ」などと歌う。「♪ゆうべと父ちゃんと寝たときにゃ ♪変なところに芋がある。」「♪坊や、よく聞け この芋は」と父ちゃんのイモ,兄ちゃんの竿,姉ちゃんの膜と次から次への出てくる。調べて知ったのだが,なんと英語バージョンまであるらしい。めちゃくちゃな英語だけどね。
名人芸なのがこれだ。これが実にうまい奴が何年かに1度出る。先輩から後輩に芸が伝承されるのだ。
「♪ひとつ、ひねればひねるほど よかチンチン あぁぁあよかチンチン♪」
いやあ,こうして並べてみると,青春を感じますな。大学に入って,一気に解放感に浸って,ストリップ劇場に行ったなんて事が,武勇伝になったりしていた。京都にDX東寺という天下に名だたるお下劣ストリップ劇場があった。本番○○の舞台に上がった京大生がいて,スポーツ新聞に記事が載ってしまい,「おまえの記事が出てる」と,みんなで大笑いしたものだ。
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※ 注
このサイトは「津軽の地にたつ国立弘前大学の学生寮」に残されていた貴重なデータがアップされている。作者はほぼ同姓代のような気がするが、遠く、弘前大学も我が大学も同じ歌を歌っていたとは、おどろきだ。どこで、どうして広がったんでしょうね。