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№673 理想の社長 理想の社員

№673 理想の社員 理想の社長
 先日、経営者の会合があっていろいろ話し合った。
 この日は社員との関係がテーマで、実に多く得るものがあった。この日はいくつかの会社の社員も参加していて、自分たちが社長や会社をどのように見ているかという意見も聞くことができた。

 その中で、ある社員は「志を同じくする人がいる会社が理想の会社だ」と言っていた。この言葉は社長が言うのではないところに重みがある。会社は本来的に利益をめざす。営利を目的とする存在だ。そこに志があるのだろうか。
 
 企業はいつも何かを目指している。その何かは、ものが売れたり、お客さんがよろこんだり、会社が発展してより大きな仕事ができたり、いろいろある。人は会社を通して自己実現をする。会社は利益をあげることで社会貢献をする。そこに「志」の種があるのだろう。

 しかし、理想だけではだめだ。理想を現実に変えるための何かしらの行動が必要だ。社長は理想を失わず、会社がめざすものを示し、理想を現実に変えるプロセスを示し続けなければならない。社員が大切にされて、相互に連帯意識をもち理想と理想を現実化するプロセスを共有し、「志」を同じくしていると言えるところまで高まれば、会社は成功している。

 もうひとつ。
 会合ではある社員から私は「理想とする社員は何ですか。」と尋ねられた。多くの社長たちすぐには応えられない。「一生懸命働く社員」「会社を大切にしてくれる社員」といろいろあるだろう。私もすぐに思いつかなかったが、「社長以上の能力をもって会社に責任を果たす社員かな。」ととりあえず答えた。