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№645 龍、淵に潜む

№645 龍、淵に潜む
龍をキーワードに探していたらこんないい歌が出てきた。
 
紀元前100年、字の本義を表した書物に説文解字(せつもんかいじ)がある。そこには「竜は春分にして天に昇り、秋分にして淵に潜む」という言葉が出てくる。これは陰陽道に由来するもので、陰陽道は物事には陰と陽の2つがあるとの考えを原理としている。つまり、龍は春、秋の2つの対となる季節を司っているというのである。それは、物事に処して、秋の龍のごとく淵に潜むこと、春の龍のごとく天に昇ることの2つが現れることを示す。
 
ちなみに、俳句の世界では「龍淵に潜む」とは秋の季語となっている。淵に映し出される紅葉の赤がそこに潜む龍のごときであるということらしい。なんと美しい、しびれる情景ではないか。
 
龍はいいな。