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№475 エロス、この淫乱な響き

№475 エロス、この淫乱な響き

 エロスは愛と性欲を司るギリシャの神様だ。日本じゃアメノウズメがエロスかな。けっこうエロっぽい。エロスはギリシャでは位が高いそうだ。アメノウズメの位もけっこう高い。
 
 私は学生のころ京都に住んでいて、エロスというと、「京一会館」の日活ロマンポルノのポスターを思い出す。「団地妻、真昼のエロス」なんて感じのどうでもいいような映画がいっぱいあった。でも京一会館ではアバンギャルドな映画や、本当にいい日本映画もやっていて、私たち京都の学生には文化の殿堂だった。
 
 
 今でもあるかどうか知らないが、「DX東寺」「伏見ミュージック」というストリップ劇場があって、そのえげつなさでは全国一の評判を勝ち取っていた。「花電車」とか、「天狗ショー」とか、1年生には分からない言葉がサーカー部の部室に飛び交っていた。ポスターには「ちり紙、ハンカチをご用意ください」と書いてあった。なんだ、なんだ。
 
 
 忘れもしない、「DX東寺」のポスターに「ゆれるなまざし」というキャッチコピーがあって友達と大笑いしていた。なんでこれがおかしいかというとだねえ、資生堂真行寺君枝の有名なアイシャドウキャンペーンがあって、当時、「ゆれるまなざし」が大評判だったのだよ。以来,「ゆれるまなざし」のCMやポスターを見る度に,「なまざし」と読めてしまい,本当に困った。
 
 
 本当はこんなことが書きたかったんじゃない。クリムトのことを書こうと思ったのだが、また今度だ。プラトンは真・善・美の世界に到達しようとする最も高次元な愛をエロスと呼んだということらしい。でも、私にとってのエロスは「ゆれるなまざし」になってしまう。