名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

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番外 どんな時でも生きる力が必要だ

番外 欠陥だらけの司法試験

 弁護士になるためには司法試験に合格する必要がある。私たちの時は非常に厳しい試験だったが何回でも受けることができた。中には10回以上も受けるひともないではなかった。

 今は新しい制度になり,定員が増加した代わりに,3回までしか受けられなくなった。3回不合格になると,もう司法試験はあきらめざる得なくなる。現在の制度は,大学卒業後,法科大学院に2年ないし3年通い,それから受ける。3回,試験に受けた場合には人よりも5年ないし6年回り道をしたことになる。3回の試験を落ちてしまった者にはきわめて過酷な結果が待っていると言わなければならない。若い人たちをここまで追いつめる試験制度には明らかな欠陥がある。

 私の事務所はたくさんの学生や受験生がやってくる。私が接する若い人たちには法科大学院で教えた人たちもいる。中には3回目の試験に来年挑戦する者もいる。私はすべての人に合格してもらいたいと思う。それは本当に祈るような気持ちだ。

 しかし,仮に3回の失敗があったとしても,それを跳ね返して新しい力を持ってほしいと思う。どんな時でも生き抜く力を持つ必要がある。私は事務所をもっと強力にして,こうした,司法試験に失敗した人たちとも仕事がいっしょにできるようなしくみをつくっていきたいと考えている。