名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

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☆№305 かたつむり

☆№305 かたつむり
(中小企業法務ではありません。)

お盆休みを利用して、ちょっとしたハイキングに出かけた。滋賀県の山間部で非常に美しい渓流を上っていったのだ。そのときにカタツムリを見つけた。

とても美しいカタツムリで、うちの近所の雑木林にいるカタツムリとはかなり違っている。白く透き通った小さなからに、細長く白い体を伸ばしている様子はまるで女性のような美しさだった。松本零士の宇宙に出てくるような感じだ。

調べてみると、その名もオトメマイマイマイということで、近畿一円の森林に生息しているカタツムリらしい。色もいろいろで、私の見たものは白いタイプのカタツムリだった。

 http://bigai.world.coocan.jp/pic_book/data25/r002485.html

タツムリは、まいまい、蝸牛、でんでん虫といろいろな名前で呼ばれている。誰だったか、カタツムリの語源を一生懸命調べていた人がいたっけ。

「舞へ舞へかたつぶり。
舞はぬものならば、馬の子や牛の子に蹴(く)ゑさせてん、踏み破(や)らせてん。
まことに美しく舞うたらば、華の園まで遊ばせん。」

これは「梁塵秘抄」の一節で、別役実もここからインスピレーションを得て短編を作っている。私も、別役実の作品からこれを知り、このうたは忘れられない。

舞え、舞え、とカタツムリははやし立てられている。踊らなければ、馬にや牛の子に踏みつけさせるぞ、うまく舞えば、花の国につれてってやるぞと、アメとムチでカタツムリははやし立てられる。よく、読んでみるとなんだか悲しい。

そういえば、
デンデンムシムシと歌われているが、角だせ、槍だせ、目玉だせと命令されている。デンデンムシは命令されやすいタイプなのかもしれない。彼はゆっくり動くからね。