№218 人材のコストパフォーマンス
経営者ならだれでもコストパフォーマンスを考えるに違いない。人を雇ったら,どれだけ費用がかかるか,どのような効果を生み出すかを考えない経営者はまずいないだろう。
雇用に関するコストパフォーマンスについては,人の存在,そのものを経費,コストと考えて費用をいかにきりつめるかという考え方があるかも知れない。もし,そんなことを考えている経営者がいたら,それはシロウトだ。
コストは利益と相応して意味がある。十分な利益を生み出せば,コストがかかってもかけるだけの価値がある。社員が優秀で費用をかける価値あれば,削る必要はない。しかし,これも人の価値を,コスト&ベネフィットで考えるもので,やはりシロウトだ。
イナさん( http://blogs.yahoo.co.jp/makenaimon17 ),指摘の通り,「晴れ晴れ,気持ちよく仕事する」ということが最後には大切に違いない。縁あって,我が事務所に集まった人たちが,それぞれに生き甲斐を感じ,生きている充実感を持つことができるようにする。これが,もっともクロウトな経営者だと思う。
経営は「人と人との呼吸」であると習熟しているのがクロウト経営者であり,経営はコスト&ベネフィットであると机の上の議論をしてしまうのがシロウト経営者というところだろうか。