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№219 禅僧鈴木生三

№219 禅僧鈴木生三
 キャドバリーは友愛的精神からまちを作り,労働者が安心して働ける町を作った。初代カドベリー(なまってキャドバリー)は熱心なクェーカー教徒であり,彼の資本家としての実践は深い信仰に根ざすものであった。
 http://blogs.yahoo.co.jp/lawyerkago/folder/1140154.html

 キリスト教,特にピューリタンの間では勤勉であり,友愛的であることが神への奉仕として考えられ,これがアメリカの資本主義を支えたという考え方もある。

 日本と宗教との結びつきについては,浄土真宗近江商人との関係や,禅僧鈴木生三の「万民徳用」の考えがよく紹介されている。

 鈴木 正三(すずき しょうさん、俗名の諱まさみつ、道号:石平老人、天正7年1月10日(1579年2月5日)- 明暦元年6月25日(1655年7月28日))は、江戸時代初期の曹洞宗の僧侶・仮名草子作家で、元は徳川家に仕えた旗本である。法名に関しては、俗名の読み方を改めただけと言われているが、俗名は重三で正三は筆名であるなどの異説もある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

 彼は武家から禅僧に転じ,「世法即仏法」を根拠とした「職分仏行説」と呼ばれる職業倫理を重視し、日々の職業生活の中での信仰実践を説いた。日常生活の中に常に仏教的な実践があると彼は説いたのである。

 商人についても次のように述べている。
「売買せん人は,先ず得利の増すべき心づかいを修行すべし。その心遣いと言うは,他の事にあるず。身命を天道によって,一筋に正直に道を学ぶべし。正直の人には,諸天のめぐみふかく,仏陀神明の加護有りて」と説いている。

 宗教的禁欲と勤勉であること,「天道」に従う,といったことは成功の秘訣かも知れない。というか,成功は正しい行いの結果というところか。