№185 ああ，仕事なんて大嫌い。
弁護士は頭を使う商売だ。頭は簡単に動きそうだが，そうでもない。私のパソコンみたいに立ち上げに時間がかかる。パソコンは仕事をいやがってなかなか仕事に入ろうとしない。わかるよ，その気持ち。
一太郎が立ち上がっても，一太郎の表示が出て，動き出すのに時間がかかる。「えーと，あのファイルはどこにあったけ。」などと，時間稼ぎをする。そうだ，今日はまだコーヒーを飲んでいなかったっけ。コーヒーは私の義務だ。仕事の前の儀式が無くっちゃ。そう，ブログも読まなきゃいけないしね。
難しいことって，どうしていつも難しいんだろう。私ははっきり言って仕事はできる。できるけど，仕事に入るのが遅いんだ。仕事を処理する能力はあるけれど，残念ながら仕事に入る決意する能力に欠ける。そう言えば，私の息子も自分は勉強はできるけど，やれないだけだなとど訳の分からないことを言っていたっけ。そうだよ，そうだよ，悪いのは能力ではなくて，決意する力だ。
でも，そんなどうでもいい議論でひまをつぶす暇はないぞ。依頼者は報告を待っているぞ。そう，俺ってグレート，どんな難事件も解決し，強きをくじき，弱きを助け，弾丸よりも速く、力は機関車よりも強く、高いビルディングもひとっ飛び！空を見ろ、鳥だ、飛行機だわ、あっ、スーパー弁護士○○！ そうです、スーパー弁護士○○です！遠い星からやってきた奇跡の男，……、
しょうがない，仕事をするかあ。
