№146 大学が好きになる話
正月で中小企業法務はお休みです。
子供の成長につれて,我が家もだんだん分散傾向になってきた。子供たちはそれぞれの人生を持ち始め,家から離れていく。それでも,年末年始は家族が集まる。
京都大学に入学した長男もさすがに戻ってきた。彼は秋頃からサイクリング部に所属して異常な毎日を送っている。名古屋に戻ってきたときも伊豆から戻ってきたという。自転車で沼津から箱根に抜けて,その後伊豆半島をジグザグに縦断してきたそうだ。伊豆半島の東から西に抜け,また西から東に抜け,さらにまた東から西に抜け,また東に抜けるという訳の分からないコースを選んだという。わざわざ峠を選んでジグザグ南下を繰り返したようだ。
サイクリング部は野宿が伝統ということで,道の駅の休憩所,公衆トイレのそばなど水のあるところを見つけては防寒シラフの中で一夜を過ごしたらしい。路上で寝たときは息子は余りの寒さに耐えられず,ついに身体障害者用トイレで寝たらしい。名古屋に帰ったときにはへとへとになって,「もういやだ」などと言って寝てしまった。
えらい。さすがは学生。こうでなくっちゃ学生時代はおもしろくない。どこの大学でもそうかもしれないが,真の愛校心はこんなところから湧いてくる。自分の大学は特別に思えてくる。こんな変や連中がいるのが京大の伝統だという具合だ。授業も大事だが,大学の外に出ることも大事だ。個性的な先輩,同輩の戦友のような関係も大切だ。