№147 「クソッタレ!ミッキー」,「ありがたやミッキー」
正月で中小企業法務はお休みです。
長男はとっとと京都に帰ってしまったが,長女,次男とともに家族でディズニーランドに出かけた。ディズニーランドなんて「ケッ」などと思っていたが,それなりにおもしろかった。
不況などどこにいってしまったかと思うくらいたくさんの人出で,人気のアトラクションは2時間待ちだ。わずか10分程度のためになんでそんなに並ばなければならないのだろうかとつくづく思う。ディズニーのパレードを見るために1時間以上も路上の座り続けている人もいた。こうなると,ディズニーランドは信仰の対象だ。
私は,十数分のアトラクションのために何度も並び,「70分待ち」の表示に,短くて助かるなどと思ってしまった。妻は娘と大はしゃぎで,年始特製グッズを買って喜んでいる。次男は疲れ切って「あたまが痛い」などと言い出したが,「恋人を一度は連れてこなければならないのだから,今のうちに修行しとかなきゃダメだぞ」などと励まして,お互いがんばった。
資本主義は一人勝ちの世界だとつくづく思う。大衆は秀でた一つを求めて動く。求められれば資金は集まりさらに良質になっていく。ディズニーランドを米国資本主義の象徴のように思って目の敵にする気持ちはよく分かる。「こんな並ばさせやがって!」「クソッタレ!ミッキー!」
ランドのスタッフを見ているとよく教育されていて,うらやましくなる。徹底したサービス精神は実によく組織的に鍛えられている。アトラクションも高度な中身を持っている。わたくしもディズニーランドにあやかりたいと,長蛇に参加して拝んできたのだ。「ありがたやディズニー」,「ありがたやミッキー」。