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№134 中小企業憲章ノート 地域貢献

中小企業法務 №134 中小企業憲章ノート 地域貢献

  中小企業は地域の社会,経済,文化的発展に寄与する公共的存在であるという考え方である。

  中小企業は地域経済に根ざしているし,そうでなければ生きていけない。中小企業は地域に貢献する必然性を持っているとともに,地域貢献が果たされることによって地域の文化,社会,経済の多様化,発展が保障される。それは祇園祭を生み出し,守ってきた京都まち衆のあり方をみても明らかであるし,全国のまちづくり,まちおこし運動の成果を見れば実証されている。さらに,中小企業が雇用に貢献していることから地域の経済への貢献,地域の担い手の創造にも貢献する。

  この貢献は中小企業が健全に存在するだけで実現されるものであるが,さらに,中小企業家らが主体的に地域マネジメントに関与することによって地域全体の経済的繁栄と共に,文化的誇り(地域住民のアイデンティティの獲得)も実現する。このことも,各地の事例によって実証されているところである。

  以上から検討すべき項目は何か。

  ① 中小企業が地域社会で持続的に健全に存在することが地域の文化,社会,経済の多様性を保障する。
  ② 中小企業が地域社会のマネジメントに積極的に関与できる社会作りが必要である。