名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

№130 京都

中小企業法務ではありません。 №130 京都

 私は京都での生活が長い。京都大学に入学したもののすっかり落ちこぼれてしまって大学に通わなくなってしまった。気がついたら就職できず,もはや司法試験を受けるしか道はないと思って受験生活に突入したのである。弁護士になってからも10年ほどは京都で活動していたから,本当に京都は長い。いまでも変な関西なまりが出てくる。

 先週,京都で下宿している長男と一緒に京都のジャズハウスの老舗「ブルーノート」に行った。長男は今年大学に入り,私が通った大学に通っている。鍵盤をデザインしたカウンターや,サックスとピアノのライブチーム,うす暗い室内に煙草の煙,全てが学生時代のままだった。私にとってジャズはいつも人生そのもののような気持ちになる。

 セッションが一段落して,合間にはチャーリーパーカーのレコードがかけられていた。私は長男と話をすることになり,彼から今の京都大学の話を聞いた。「サイクリング部はヒゲをはやした人が多いよ。」「僕はお酒を飲んでも酔わないみたいだ。」と最近入部したばかりのサイクリング部の話を屈託なく彼は言った。長男と私とでは京都大学に対する考え方も,思いも違う。このブルーノートも彼にとってはたいくつな世界だったかもしれない。