№2261 よい組織にはよいリーダーがいる
組織には発達段階がある
「ティール組織」(英治出版)を事務所に取り入れようと考えている。ティールというのは青緑だが著者が組織の発達段階を色に例えている。トップダウン組織はオレンジ,理念を共有して上下に平等感を持たせようという組織をグリーンと呼んでいる。
ティール組織は組織を生物のようにとらえている
組織があたかも一つの生き物のようになり,組織の各部が組織の使命と自らの使命を自主的に考え出す組織をティールと呼んでいる。このティールの発想は京セラのアメーバ経営に似ているかもしれない。多くの成功企業の例から考えて,私はティールの発想が組織を活性化させることは正しいと考えている。
組織はリーダーの資質に依存する
「自分が世の中と関わっていくときの,自分のやり方に合った組織をつくろうとする」その結果が組織ができあがる。そのため,「どんな組織もリーダーの発達段階を超えて進化することはできない」(P71)というのだ。
リーダーが上意下達のオレンジ型企業をイメージすればリーダーは組織をそのように組み立てる。社員の自由な発想を大事にする組織像をイメージすればリーダーはそのように組織を組み立てようとする。もちろん,組織は事業戦略に従って組み立てられていくので系統だった知識が必要だ。お題目のように理念が語られるのではなく,実践的な組織の組立までイメージできる理念が必要なのだろう。
結局リーダーは常に研鑽を高める必要がある
こうなると組織の成長はリーダーがどれほど質の高い人格を持つか,どれほど質の高い戦略を持つか,どれほどよく勉強しているかにかかっていると思う。質の低いリーダーであれば質の低い人しか集まらず,組織のガバナンスも悪くなる。
私はこんな組織をつくりたい
私は仕事と人生と重なるような組織がよいと思っている。相互に信頼し,自分たちの使命をよく自覚して活動し,組織の使命が自分の使命を重なるような組織がよいと思う。組織を必要としているところに自分の使命を感じ取り,顧客を創造していくような組織だ。私たちはいつも集団的知性に信頼を持ち仲間と楽しく仕事をしたい。これは生物が自発的に成長したいと意欲し,環境に応じて成長するように,組織の自分の生命を持ち成長する姿だ。
名古屋E&J法律事務所へのお問い合わせはこちら