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№1942 一流は落ち込まない

№1942 一流は落ち込まない

 「営業の哲学」(高野孝之著)はおもしろい。

 業績が悪いとき
 残念な営業マンは・・・・「落ち込んで自分を失う」
 一流の営業マンは・・・・「真因を見つけ出す」

 業績が悪いときは誰だって落ち込むと思う。私は一流の人でもつらいものはつらいと思う。しかし、一流の人はただ落ち込んではいない。著者のサジェスチョンで重要なのは「自分を失う」という点にある。つまり、一流の人は落ち込んだときに、それをバネに集中し、業績が悪い真の原因を追求し続ける。

著者は言う。
 商談がなかなか進まないとき、話が決裁権者に伝わっていないのではないかと疑う。その原因は決裁権者にアプローチができていないからだと気付く。担当者には率直に決裁権者聞きアプローチの方法を探る。こういう「なぜ」の繰り返しによって「真因」を突き止めよというのである。

論語にもこう書いてある
 孔子が衛国を出て楚国に向かう途中、食糧に窮して瀕死の状態になったことがあった。陳蔡之厄(ちんさいのやく)と言われている場面だが、孔子子路の「君子でも窮することがあるのですか」という問いに対してこう応えている。

 「君子固窮、小人窮斯濫矣」

 「君子、もとより窮す、小人ここに濫る(みだる)。」 

   つまり、君子も大きな難儀に出会うことはあるが、乱れることはない。小人は自分を見失い乱れる。艱難を艱難として受け入れた上でなおも乱れず、自分を失わない精神こそが重要だと教えている。

  これは紀元前550年ころのお話です。

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