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№1919 経営者はタフで無ければ

№1919 経営者はタフで無ければ

1. 暴風雨の中で「若葉」を守る

 いくら能力があっても外部環境が悪化することがある。売り上げはどんどん落ちていき、思うように伸びていかない。会社がいつ倒産するか分からない、経営者としては死にたくなるようなつらい状態となる。

 このような場合、弁護士としては定期的に経営者として協議して状況打開の芽を大切に育てていくことになる。暴風雨の中、「若葉」を大切に守っていく作業に似ている。これは具体的にはどういうことだろうか。

2. 農業というイノベーションは厳しい環境の中で生まれた
 余談だが、農業は貧しい土地で生まれたそうだ。つまり、天然資源が乏しいため、人類は農業を思いつき、食糧を生産するという画期的な作業を生み出した。天然資源が豊かであれば狩猟採集のままでも十分生きていけた。

3. 守るべき利益を法律的に切り分ける
 どんな苦しい状況にあっても経営者は経営に責任を持つ。その場合、従来のやり方では当然限界があるため、従来にない事業コンセプトを試めさざる得ない。新しいコンセプトのもと市場開拓や手法を作り上げていくことになる。とにもかくにも事業計画を作り上げ、着実に実行することになる。

 弁護士は経営の専門家ではないので、経営者に変わって事業計画そのものを作り上げることはできない。しかし、事業計画上の問題を整理することができる。育ってきている利益の源泉(事業)を腐りかけている事業から切り離し、生き残る法的枠組みを提供する。まさに生き残りをかけた戦略的な法学ということになる。

4. 経営者は常に未来を展望する
 こうした作業は常にこうあったらいいなという作業の連続だ。つまり、最悪の事態に備えつつ、こうあったらいいなと思う作業を進めていく。この場合、経営者の気持ち持ち方は本当に大切だ。

① 自分はどうなってのいいから社員だけはと思わないことだ。
    自分の生き残りをかけて社員と共に奮闘していくことが必要だ。自分を捨て去るような気持ちになるとどうしても気は萎えるし、社員も暗い持ちになる。

② どんなに苦しくても新展開の第一歩、ブレイクスルーすれば前途は無限だと信じる強い気持ちを持つことも大切だ。
  イノベーションというのは苦境の中で工夫される。人生は楽しくないとつまらない。苦しくとも人生を楽しくする工夫は常に必要だ。創造的作業をしているという自負が人生を楽しくする。

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