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№1487 新しい法律事務所へ,組織を新しくするということ

№1487 新しい法律事務所へ,組織を新しくするということ

 わずか3日の滞在だったがワシントンDCに行ってきた。ここのところ中国やアジアのことばかり考えていたのでちょっとしたカルチャーショックを受けてしまった。なんだか自分の立ち位置が小さく感じられてどうもまずい。

 私が所属する中小企業家同友会には経営指針という考え方があって,ぶれない経営,まよったら原点に戻って考え直すという経営を目指している。これは絶えず経営理念という原点に立ち戻って考えるというものだ。

 当事務所の理念は「信頼と安心」に集約される。高品質のリーガルサービスを生み出し,社会に応えていくというのが当事務所の基本的な経営戦略だ。この場合「高品質」の定義が明確である必要があるが,その核心部分は高い専門性を前提に経営戦略に踏み込んだ判断を時宜に応じて明快に示すというところにある。

 この「高品質」サービスは組織的に生み出されなければならないというのが当事務所の考え方だ。当事務所は徐々に大きくなり,若い弁護士達も所属するようになってきた。名古屋ばかりでなく豊橋にも支店を持ち、今のところはうまく行っている。

 当事務所が次の段階に入ろうとしていることは間違いない。

 今後,事務所は名古屋においても拡大させる一方で,豊橋ばかりでなく全国各地に支店を作り上げていくというかねてから暖めてきた構想を具体化させる段階に入っている。組織が拡大することで社会貢献の幅が広がる。組織が実力をつければ国際的な課題にももっと取り組むことができるだろう。

 そのためにはかねて考えてきた「組織が自分で自分を作ろうとする」という組織戦略を実現しなければならい。組織を大きくできるというのは,所長である私が直接関われない部分でも組織が動くことができるという必要がある。

 組織が自ら学習し,組織が自らの発展を考え,組織が共通の価値観をもって行動するという段階だ。これは組織的な制度,組織的な行動様式と結びついた企業文化の形成にかかわっている。

 昆虫が脱皮して大きくなるようなものかな。
 そろそろ羽を生やして飛び立てなければならないから,組織を作り替えて羽を作るとうころか。脱皮の時期は体がふにゃふにゃで危ない時期だ。所長の集中がなければ組織は滅ぶかもしれない。