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№1224 甥っ子トンちゃん

№1224 甥っ子トンちゃん
 お盆なので、生きたご先祖、ばあさんのところにはいろいろな人がお参りに来る。

 昨日は甥っ子のトンちゃんとお嫁さんのチエちゃんがやってきた。甥っ子のトンちゃんは一族の中でも最初の孫のせいか、ばあさんに一番よくなついている。すでに結婚し、某大手の会社に勤務している。

 ばあさんは甥っ子トンちゃんがかわいいので、来ると必ずごちそうする。昨日は神戸屋ビフテキだった。

 このトンちゃん、学生時代にはちゃらちゃらしていて、美容院にバイト代全部をつぎ込み、月数万円をかけるというおバカぶりで、おじさんなどはそのうちサラ金に手を出すのではないかとはらはらしていた。

 しかし、さすがに社会人になると違う。お嫁さんもきれいでしっかりしていて、あのちゃら男がと思ってしまう。学生時代のちゃらちゃらも、今では営業に役立っているようだ。

 神戸屋ビフテキをごちそうになりつつ、話していると、トンちゃんはなんでも、売上が9億円からいきなり数億円下がった場所に配置され、上司からはV字回復を命ぜられているそうだ。

 いやもう、大変そうで、この仕事を何とかやりのけて、出世の足がかりにしようという考えらしい。チエちゃんもいつも夜遅いと言っていた。せっかく、関西に来てもどこにも中々いけないようだ。

 ちゃらちゃらだけでは出世できないようで、「上司からはトラッカーがいいと言われてるんですけど。」という。トンちゃんからトラッカーという言葉出てくるとは驚いた。あのちゃら男がね。その外にもサプライチェーンとか使い慣れない経済学の用語が出てきていた。

 「オタクの会社だったら、海外に転勤なんてのもあるんじゃないか。」「あと3年ぐらいしたらあるかもしれない。おじさん、うちの会社の取締役はみんな海外転勤経験者になってるんです。」などと話していた。

 「おまえ、社長になるつもりなのか。」と言ってやったら、トンちゃんはニヤニヤしていた。

 トンちゃんなかなかいいね。