№1080 ナメクジ
ナメクジと言えば、気持ちが悪いので大抵の人がいやがる。骨がなくてくねくねしていて、体には粘液があってぬるぬるしている。じめじめしたところが大好きでなんだか不健康な生物だ。
小さい頃、石をどけるとしめった土に、ダンゴムシ、ハサミムシ(私達はチンボキリと呼んでいました。)、ヤスデなどとともにナメクジがじっとしていた。あの石をどけたときのかび臭いようななんとも言えない臭いと共にナメクジが思い出される。
ナメクジに塩をかけると溶けて無くなると信仰されていた。別にナメクジに罪はないのだが、子供心に本当に溶けて無くなるのだろうか重い、思いっきり塩をかけたことがある。かわいそうに、ナメクジはいなくなってしまった。
ナメクジを調理して食べてみるという番組があったが、あれは止めた方がいい。きっと寄生虫がたくさんいる。焼いたって卵は生きるかもしれない。
普通、ナメクジはせいぜい3cmから5cmだが、中には15cmほどの巨大なナメクジがいる。京都に住んでいるとまれに窓ガラスに巨大なナメクジが張り付いていた。それはそれは大きくて、ハンパではない。ヤマナメクジという種類らしい。
宮崎県に行ったとき、山の中を歩いていたときに青いナメクジがいたのでびっくり。ヤマナメクジぐらいの大きさで、色が鮮やかな青だった。なんでそんなに青いのか分からない。名前を調べているのだが、未だに分からない。
ナメクジのセックスは実に神秘的だ。
信じられないほど透明で美しい青い生殖器を重ね合わせる。美しい姿はまるで人間のセックスのようだ。必見の価値がある。日本のナメクジのセックスもこんなに美しいのだろうか。
ナメクジのセックス → https://vimeo.com/74945831
今や絶滅の危機にさらされているナメクジウオという魚?がいる。脊椎動物の最も原始的な姿だということだ。脳も心臓もない。脊椎動物のご先祖ということで、私の祖先も昔はこんなだったのだろう。私がフィールドにしている山口県の海岸にいるそうだが、見たことがない。いちど見てみたいものだ。