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№631 中小企業海外進出支援

№631 中小企業海外進出支援
 中小企業の海外進出支援には何があるだろうかと最近考えている。
 名古屋市政に関わっている人と雑談していたら、名古屋市には上海に出張所があって中小企業支援をしているということだった。
 
 このことについて、東京都内のある会社社長と話題にしたことがあって、その時には 「東京都は商社のOBなどを雇って個別対応の支援策がありますよ。」と教えてくれた。これは私が前から考えていたことで、何かいいことがあるかもしれないと思い、インターネットで調べてみた。
 
 東京都には国際化支援室というのがあって、中小企業の海外進出の支援を行っている。「国際ビジネスを志向する多くの都内中小企業が直面する3つの課題(情報の不足、ノウハウの不足、ビジネス機会の不足)の解決を目指し、以下の新規事業を実施します。」とあり、その中の一つとして販路開拓を掲げている。
 
 ウェブサイトを見ると「海外取引に詳しい企業OB等による海外販路ナビゲーターにより、各種情報提供、アドバイス等の支援を実施し、中小企業の海外市場への販路開拓へ結びつけていきます。」とあり、社長が言っていた支援策というのはこのことなのだろう。
 
 
 ついてでに、中小企業の海外支援をキーワードにサイトを調べてみると、でるわでるわ、いろいろある。コンサルティングも山のようにあって、何を信じて良いか分からない状態だ。
 
 こうしてみると、様々な支援措置があって、今更何があるのだろうと思ってしまう。確かに中小企業が中国に進出する場合に、人材は確保できるか、材料はどうだろうか、輸送は大丈夫だろうか、送金はうまくいくかしら、などいろいろ心配事はある。しかし、こうしたことは技術的な問題ばかりで、既に実践済みで克服できる課題だ。
 
 支援で最も重要なのは、本当に商売ができるのか、中国進出した日系企業に日本の中小企業への魅力はあるのだろうか。このあたりが最も大切だ。その意味では既に人脈を持っている「海外取引に詳しい企業OB等」と相談できるのはすばらしいことだと思う。