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№485 京都、石塀小路

№485 京都、石塀小路
 昨日は京都で打ち合わせをし、その後に懇親会となった。
 
 懇親会の先は、石塀小路という小さな路地だ。東山沿いにあるこの小さな路地は京都のお屋敷を改築した料亭、旅館が並んでいる。お屋敷の垣根が連なり、垣根の向こうには京都の庭園がある。石だたみよく整備されており、踏み込んだ瞬間に「ああ、京都だ」という感じになる。石塀小路自体は決して古い訳ではないが、京都らしい風情を残している。おすすめコースだ。この一角にある旅館、料亭、小料理屋、喫茶店はどれもお勧めだ。

 京都中心地は小さな路地が集合している。石塀小路も路地に入る門がある。門であるため、道を通ると言うよりは、路地におじゃまするという感じになっている。その門を境に外の喧噪とは区別され、静かな路地が展開する。外でもなく、うちでもないあいまいな空間で、その路地から界隈の屋敷の性格や生活が伝わってくる。

 私たちが訪れたのは「豆ちゃ」というおしゃれな居酒屋で、東山界隈にある高級料亭とは異なる。居酒屋と言っても、大変よくできていて、京都を意識した知性にあふれている。おそらく「紙」をコンセプトに設計されている。店内は暗く、「紙」よって広がった光りで演出されている。そのため、あんどんで照らされた室内のような感じになっており、江戸時代やさらに室町時代に戻るような感じだ。

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 入った瞬間は「暗い」と感じるが、慣れれば非常に落ち着く。
 私たちは個室に案内され、「あんどん」がともされたような暗い部屋でいっぱいやっていた。それは明治の志士たちの謀議のようでもあり、鹿ヶ谷で平家打倒を謀議した後白河院の一派のようでもあった。