№458 コストは利益の源泉だ
著書「マネジメント」の中い「既存事業の遂行と新規事業の開拓」という章がある。
おもしろいことがいっぱい書いてある。
おもしろいことがいっぱい書いてある。
主眼を置く場所は「どうすれば、よりよく業務を遂行できるか」ではなく、「輝かしい経済効果を生むのは、あるいはその力を持つのは、どの製品か」「どの市場、どの最終用途が抜きん出た業績につながるか」が大切だとしている。これは、一般論はもういい、具体的な緻密な分析が必要だという意味だろう。
さらに、よく分からないが意味深そうな言葉がある。
「すべての組織においては、製品、注文、市場、人材など何にせよ、全事象の10%ないし15%から成果の8、90%が生まれる」「全事象の85%あるいは90%は、どれだけ効率的に扱ったとしても、コストばかりがかさみ、何も生み出さない」
「すべての組織においては、製品、注文、市場、人材など何にせよ、全事象の10%ないし15%から成果の8、90%が生まれる」「全事象の85%あるいは90%は、どれだけ効率的に扱ったとしても、コストばかりがかさみ、何も生み出さない」
これは意味が深いように思う。分かってない経営者が何でも搾り取ればいいと思っていると大間違いだ。無駄を省くことと、新たな利益を生み出すためのメカニズム、コストとは異なる。コストは利益を生み出す源泉だ。
つまり、利益の源泉というのがあって、その周辺には8、90%このコストが存在する。それは、「無駄」ではない。あるいは無駄にしないために周辺コストから最大限の効果を引き出すのがマネジメントだと言っているように思う。