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№245 超ビキニ白人女性

№245 超ビキニ白人女性
 昔からそうなのだが,きれいな女性が大好きだ。最近は年をとったこともあって,おおよそ若い女性はみなきれいに見えてしまう。

 もちろん,こんなことをうちの職場で言ったら,暴動が起こるだろう。パソコンのデスクトップに超ビキニの白人女性の写真を張ったら,たったそれだけのことなのに,事務所で大騒ぎになった。自分のパソコンに,しかも弁護士の執務室内で,自分が何しようと勝手ではないか。ほっといてほしい。

 私にとって,人の美しさは人生のテーマだ。人の美しさは純朴であり,率直であることはまちがいない。白樺派の方々は「馬鹿」にあこがれていた。私は浪花節はきらいだが,藤山寛美のお笑い芸にはよく泣いていた。「人にはでくのぼうと言われ」「そういう人間に私はなりたい。」

 ルイス・キャロルは不器用な男で,どもりで,子供ばかり相手にしていた。強いロリータ趣味があったらしい。彼は,純朴の美しさにあこがれていた。鏡の国のアリスの中では老いぼれ騎士が登場し,とんちんかんなことばかり言っている。老いぼれ騎士はジェントルマンではあるが,いつも変だ。キャロルは老いぼれ騎士を我が身に引き写し,本当の自分の美しさをアリスに分かってもらいたいと思ったに違いない。

 この老いぼれ騎士のモデルはドン・キホーテだ。巨人風車に挑むドン・キホーテの夢見る世界に人の美しさを感じる人も多いだろう。彼の人気の秘密はここにある。

 天才小説家ドストエフスキーは人格の美しさをテーマに小説を書いた。「カラマーゾフの兄弟」のアリョシャ,「白痴」のムイシュキン公爵は天使のような人格だ。彼らの人格が持っている意味を,多くの人たちが語った。ドストエフスキー自身,これらの人格のテーマを「美しさ」だと語っていたらしい。ムイシュキン公爵の美しさは単に純朴にとどまらない。それは,神から与えられた,永遠をうちに秘めている。

 しかし,白人女性の超ビキニ写真を前に,「俺は究極の美を追究しているのだ。」と言っても,事務員は鼻でせせら笑うに違いない。我が社の女性事務員さんたちよ,人は矛盾に満ちているのだよ。