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№1763 全体戦略とマネジメント

№1763 全体戦略とマネジメント

 「1分間マイケル・ポーター」(Softbankcreative社)ではポーターの言葉として「戦略立案は最後にホチキス留めすればいいというものではない。」とか、「全体戦略の中ですぐれたマーケッティング戦略が可能になる」とかを紹介している。

 マイケル・ポーターが「競争優位」となるというとき、企業全体の活動において競争優位が実現するという考え方を持つ。全体を知るために企業全体の様々な分析方法を提供している。

 例えばバリューチェーン。資材調達から商品生産、さらに販売、サービスといった企業活動の一連の流れがあるが、その一つ一つに強みが発揮されなければならないという。そのためにポーターは有名な5つの主活動と4つの支援活動の分析方法を提供する。

 気をつけなければならないのは細分化するだけで満足してしまうことだ。
 それは細かな分析をホチキス留めしてしまうようなものだ。相互の関係を統制して全体が新しいものを生み出さなければならない。つまり、購買、生産、販売、サービスの主活動を支える人々、技術開発や財務、法務、情報といった支援活動に携わる人たちが共通の文化を持ち、企業の目的に向かって相互にかつ最適に統合されなければならない。

 このあたりになると、いわゆるマネジメントの役目となる。優れたマネージャーのもと、優れたマーケッティングが行われ、目的実現のための最適化が生まれる。たくさんの分析も最後は優れたマネージャーの全体的考察によって決断されていく。

 このマネジメントの本質を明らかにすることは非常に難しいことだが、私の信念としては最後は人格的な高みによる直観的判断と直感と直ちに結びつく行動力がものいうだろうと思う。

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