名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

№1137 アベノミクス

 籠橋家では株でもうけたお金で家族旅行をすることにしている。今年はアベノミクスのおかげでこれまでの損を取り戻し、利益をあげることができた。なーちゃんの入試は残念だったが、来年の合格を祈願して家族でバリに旅行した。

 円安が続き、株価もあがり、なんだか世の中景気がいい。民主党政権下の大混乱に比べればましかもしれない。

 しかし、今の変化が余りにも急激なので、みんなこれは危ないなと思っているに違いない。「景気がよい」というためには最後には雇用や賃金に反映されなければうまくいかない。実態経済は少しずつ上昇するのだろうから、いまは実態のない景気よさ、お金だけ絵が先行して膨らんだ空っぽの風船状態、「バブル」なのだろう。

 さて、私が所属する愛知中小企業家同友会ではアベノ「バブル」が話題になっている。中小企業まで恩恵がまわってくるのだろうか。

 製造業の場合、国内受注が増加が景気の目安となる。
 円安になって国内、海外からの受注が増えればよいが。しかし、円安で海外に外注しにくくなる。物価や賃金だけが上昇して受注が増えなかったら踏んだり蹴ったりだ。

 つまり、心配の種はアベノミクスで恩恵を中小企業製造業が恩恵を被らないとなると、物価や賃金、材料費、海外外注費など全体が上昇して、穴のようにぽっかりと取り残されてしまうのではないかということだ。つまり、製造業系中小企業はこの穴の中に入り込み、結局海外の企業に客を奪われてしまったままということにならないかという点が懸念されている。