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ちょっと ビジネス戦略 「価格差別と自己選別」

ちょっと ビジネス戦略 「価格差別と自己選別」

 「今日から即使える 『最強ビジネス戦略51』」(朝日新聞出版社)を毎日1つ読み始めた。「要点だけ」と銘打ち,2ページで1論点,寝る前の3分,1論点はあっという間に読める。できるだけ紹介したい。要点のさらに要点だから,いいかげんかな。

 ボストンツアーで少し頭がなまってしまった。まずは「ちょっとビジネス戦略」を書いて頭をストレッチしなければね。

 顧客にいろいろなメニューを選んでもらい,顧客自らがが商品を選別していく手法を「自己選別」というらしい。企業側は個々の顧客の情報を持っているわけではない(※1)。そこで,「企業は,工夫を凝らした価格差別の仕組みを利用して,顧客自身に自己選別を迫り,より大きな収益を上げよう」というのが自己選別の戦略だ。飛行機にエコノミー,ビジネス,ファーストとあるのが典型的だ。

 高付加価値によって大きな利益を得たいが,誰もが高付加価値を求めているわけではない。値段が高くても甘くて高級感のあるメロンがいいと思う人もいれば,甘みも高級感もいらないが安いメロンが欲しいという人とある。かなり身近にある戦略だが,差別のポイント,差別化される結果得られる利益の程度を鑑別するのが難しい。