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№960 たまにはお魚はいかが? アンコウ

№960 たまにはお魚はいかが? アンコウ

 アンコウと言えば、アンコウ鍋だ。グーグルで検索するとアンコウ鍋がたくさん出てくる。アン肝などはうまいですね。
 アンコウの巨大な口や、でこぼこしてずんぐるした体型は人の顔に似ている上に、吊して売られるのでなんだかかわいそうな魚と思う人も多いのでは。

 「鮟鱇もわが身の業も煮ゆるかな」とは久保田万太郎の俳句で、やはりぐつぐつアンコウ鍋をつつくのは、「アンコウさんごめんね。」と言いながら食べてしまうところは、やっぱり食の幸せが先かなという感じです。

 私の場合、アンコウと言えばチョウチンアンコウですね。食べるアンコウとは違います。このグロテスクな魚はやはり必見の価値があるのではないでしょうか。頭の突起物は文字通り「提灯」になっています。深海にあって先端が光り、おまけにチロチロと動かすので何やら生き物がいるような感じです。それで、獲物をおびき出し、巨大なクチでぱくりとやるようです。すごい。    
        
さらにチョウチンアンコウはオスがメスの体の一部になってしまうという不思議な関係を作ります。深海にあってオスとメスが出会うとメスはオスを体の中に取り込みます。オスの体は巨大なメスの一部になり、生殖器だけが生き残っていきます。

 純粋母系家族ということで、オスの私としては、こんなことでいいのかと自らの存在価値をアピールしたくなってしまいます。しかも、オスは一匹だけでなく、どん欲なメスは次から次へとオスを取り込んでいきます。おそるべしアンコウのメス。

 深海ではカップルを作るのが難しいので、一度結婚したら絶対にはなさいと言う女の業がありますね。オスとしては全てメスに養ってもらうので、「髪結いの亭主」と気楽な立場かもしれません。