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№820 サンテグジュペリとパタゴニア

 アントワーヌ=ジャン=バティスト=マリー=ロジェ・ド・サン=テグジュペリ(Antoine Marie Jean-Baptiste Roger de Saint-Exup?ry、1900年6月29日 - 1944年7月31日)は、フランスの作家、操縦士。郵便輸送のためのパイロットとして、欧州-南米間の飛行航路開拓などにも携わった。読者からは「サンテックス」の愛称で親しまれる。“アントワーヌ”から“ロジェ”までがファーストネーム、“サン=テグジュペリ”が姓(wikiより)。

 「星の王子様」は知らないひとはいないだろう。学生時代「夜間飛行」を読んで強い印象を持った。サンテグジュペリは技術者としても有名なのだそうだ。最近、パタゴニア社の創業者イヴォン・シュイナードの本を読んでいて、サンテグジュペリが出てきた。シュイナードも自由人の一人だったのだ。

 創業時、シュイナードは登山用品を製造販売していた。そのポリシーにサンテグジュペリの文章が引用してある。

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 彼らのデザイン理念は、フランスの飛行家アントワーヌ・ドゥ・サンテグジュペリが語るデザイン美学に導かれていました。


「飛行機のみならず、あらゆる人間が作り出した物において、ある原理が存在することを考えたことがあるだろうか? 物を作る上での人間の生産活動、計算や予測、図面や青写真を制作するために費やした夜などはすべて、唯一にして究極の原理『シンプリシティ(単純性)』を追求した物ができ上がることで完結するということを。

そこに達するためには、まるで自然の法則が存在しているかのようだ。つまり、家具、船の竜骨、飛行機の胴体などの曲線を人間の胸や肩の曲線が持つ根源的な純粋さに少しでも近づけようとするために、職人たちは何世代にもわたって試行錯誤を重ねるべきであると。何においてであれ『完全』とは、すべてを脱ぎ去り、ありのままの姿に戻ったとき、つまり、加えるべきものがなくなったときにではなく、取り去るものがなくなったときに達成されるのである」

                 パタゴニア社ウェブより
                 → http://www.patagonia.com/jp/patagonia.go?assetid=3351