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ちょっとだけ ビジネス戦略用語「コア・コンピタンス」

ちょっとだけ ビジネス戦略用語「コア・コンピタンス

 「今日から即使える 『最強ビジネス戦略51』」(朝日新聞出版社)が遂に読み終わった。末尾にビジネス戦略用語集があったので、できるだけ紹介したい。要点のさらに要点だから,いいかげんかな。

 他社にはまねできない自社ならではの中核的な能力を指す。G・ハメル,C・K・プラハード共著「コア・コアコンピタンス経営」で一躍有名になったコンセプトである。コア・コアコンピタンスは,企業が持つコアとなる卓越した能力であり,単一製品レベルの優位性にとどまらない,幅広い製品やサービス全体,事業全体の競争力を高める。

 企業がコアとなる能力を磨いていくことの重要性は言うまでも無い。しかし,コアを意識しすぎて閉鎖社会になっていないかは常に見直す必要がある。大企業の場合は,大企業病にかかり官僚的になった有り,外部からのイノベーションを受け入れなくなったりするらしい。

 中小企業の場合は,コア・コアコンピタンスがあると思っていたら,いつのまにか時代にとりのこされてしまったなんてことがあり得る気がする。中小企業の場合,時代に翻弄されやすいため,常に時代の予感して新しいものをとりいれる必要がある。自社でのイノベーションには限界がある。

 現代経営では,コア・コアコンピタンスだけではついていけない。イノベーションを求めて外部との連携を図っていくことが必要不可欠だ。企業関係性に新しい価値を見いだす姿勢が必要ではないだろうか。