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№2273 経営者,君,あきらめることなかれ

№2273 経営者,君,あきらめることなかれ

経営がとことんうまくいかないことがある
 事業がうまくいかないことがある。銀行への支払いが債務不履行になることもある。手形が不渡りになることもある。ああもうだめか,破産だなと覚悟を決めることもある。

あきらめちゃだめ
 しかし,あきらめてはいけない。会社に利益を生み出す場所がある限りあきらめるのは早い。こうした極限状況では経営者の心が折れた瞬間に破産に至る。
こんなケースがあります
 あるケースでは,借金は膨らんで銀行への支払いが不可能になった。こんな事態になったのは経営環境の悪化により売上が急激にしぼみ,企業のダウンサイズが間に合わなかったためだ。営業職の養成もうまくいかなかった。

 しかし,よく検討すると中部圏を中心にした顧客層は安定しており,一定の売上が見込まれた。適切にダウンサイズすれば利益があがる。そこで,中部圏の事業を事業譲渡によって切り離し,あわせて規模の縮小を図り,残った会社は整理に入ることにした。社長は連帯保証責任は残るが,無いところからは返せない。

 つまり,切り離された事業は生き残り,社長は借金を抱え込むが,借金で死ぬことはない。破産し,一度借金から解放されてやり直すことはできる。私の経験でもこうしてまた息を吹き返した事例は少なくない。

資金ショートはコップの水があふれる瞬間に似ている
 経営悪化の様子は,コップの水が少しずつ増えて,やがてあふれるようすに似ている。まだ大丈夫と思っているうちにある日突然,水はあふれ出る。キャッシュフローがショートする時はそんな様子に似ている。

 しかし,水があふれてしまってもコップは残っているし,コップの中には余裕があったりする。あふれるのを経験して,結局あふれただけだったということもある。資金ショートするが,生き残ってみれば資金ショートしただけだったということもある。

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