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№2268 「一人の商人,無数の使命」

№2268 「一人の商人,無数の使命」

伊藤忠商事「一人の商人,無数の使命」
 「宣伝会議」(No.925)には「一人の商人,無数の使命」という,伊藤忠商事のコーポレートメッセージを考え出した国井美果氏の記事が掲載されている。

 企業の持っているビジョンを強いメッセージを込めて発する言葉を見つけ出すことは容易ではない。「一人の商人,無数の使命」はシンプルだが強い説得力のある言葉だ。同氏は資生堂にもかかわっていて「一瞬も一生も美しく」というコピーを考え出している。

コーポレートメッセージ作り手の役割
 国井氏は作り手の役割を次のように述べている。
「どの企業にも方向性や,その企業ならではの意志や強み,資産などがあるのではと思います。ただ,それを社員のみなさんが見逃してしまっていたり気づいていないということがあるので,客観的な立場からそれを掘り起こして,磨いて差し出す,というのがつくり手の役割だと思います。」

伊藤忠商事のメッセージはこうしてできた
 伊藤忠商事のコーポレートメッセージを作成するにあたって社長より「社員が会社を誇りに思えると同時に,消費者にも存在を理解してもらいたい」という意向があったそうだ。彼女は伊藤忠商事の社員からヒヤリングをし,徐々に会社の最大の強みは「個の力」にあると感じた。それは,「商社マン」というよりも「商人」の集まりという方がふさわしいと思い当たったそうだ。これは,長い歴史を持つ伊藤忠商事だからこそ財産となる言葉だと考えた。

資生堂,「一瞬も一生も美しく」はこうしてできた
 資生堂の「一瞬も一生も美しく」のコピーでも,このように記載している。「まずはその資生堂が示す,『これからの時代の美しさ』とはどういうものだろう?と考えました。そして,『どんな瞬間も懸命に生きる人の内面の美しさが表出すること』こそ,本当の美しさなのではないかと考えました。」

どのような企業にも使命がある
 私はどのような企業にも使命が存在し,存在価値があると考えている。コーポレートメッセージはこの使命を突き詰めて,シンプルで美しい言葉で表現するということになる。企業の持つ使命は社会的は消費者,顧客に向けて表現されるであろうし,内にあっては社員一人一人が目指す目的として表現されることになる。

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