№2265 地球のために行動する
地球のために行動する
最近,私の事務所では経営理念の再定義の活動を始めている。「私たちは地球のために行動する」というのも検討課題の一つだ。「地球のために」というのはいったいなんだろう。
地球は宇宙に浮かぶ奇跡の島だ。鳥,けもの,人間,植物,ブランクトンいろいろな生き物たちがそれぞれに関連しながら生活している。生物だけではない。地球には様々な風景があり,まるで何か強い意志が働いているような錯覚に陥ることがある。
かつて人は自然を畏れていた
かつて,人間は非常に無力な存在で,自然は常に脅威だった。私たちは自然を怖れ,自然がもたらす猛威から守られるよう神様たちにお願いした。しかし,産業革命以来の科学技術の発達のおかげで地球上のあまねく場所に人類は影響力を及ぼす力を持つようになった。
人間はずいぶん傲慢になってしまった
本当は私たちは自然の中でしか生きられない。人は自然の中で人として進化してきたし,自然の中で文化を作ってきた。私たち人は自然の中にあって幸福を感じる生物のはずだ。現代社会だって実は自然と切り離して私たちの生活は考えられない。それは衣食住だったりするが,私たちのアイデンティティーそものが自然に依存している。
私たちは共同の家に住む仲間だ
私たちは宇宙船地球号に共に乗り込んでいる一つの生物に過ぎない。全ての生物,非生物は地球という共同の家に住んでいる仲間であるという倫理が必要に思う。家はギリシャ語でオイコス(oikos/οἶκος)というのだそうだ。オイコスは転じてエコという言葉になりエコロジーが生まれた。
だから,地球のためにとは言っているが,実は自分たちのためにというのが正しい。
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