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№2255 海に広がるプラスチック汚染

№2255 海に広がるプラスチック汚染

 クジラやウミガメがプラスチックを餌と間違えて食べてしまい死んでいく。私は人類の責任というのをつくづく感じる。

大量に生産されるプラスチック製品
 全世界で年間4億トンのプラスチックが生産されている。その半分はペットボトル,レジ袋,生鮮食料品のパッケージなどの容器・包装だということだ。私たちが海に遊びに行っても容器・包装のプラスチックゴミが汚らしく打ち上げられていることをよくまの当たりにする。テレビなどでも驚くべき大量のプラスチックゴミが美しい海岸に打ち上げられている光景が放映されている。

プラスチックが海にあふれています
 プラスチックは分解せず長期にわたり海を浮遊するのだが,紫外線や波の力よってよって劣化し,細分化が進んでいく。そうでなくても,プラスチック製品を利用する間に摩耗したり,破損したりして細かくなる。陸から海に流れていく過程で細分化していく。私たちが目の当たりにするペットボトル,ストローなどのパッケージばかりがプラスチック汚染ではない。細分化され,細かくなったプラスチックも存在する。

目に見えないプラスチックも海を浮遊しています
 0.3mm以下の微細な粒子はマイクロプラスチックも存在し,さらにはミクロンサイズのプラスチック粒も存在する。マイクロプラスチックはなんとミジンコといったプランクトンにも取り込まれるようになっている。ある研究者のデータによると東京湾のカタクチイワシの消化管からは多様なタイプのプラスチックが検出されたという。この微細なプラスチックは食物連鎖を経て徐々に蓄積され,大型動物や人類にも蓄積されているとも言われている。

海面から海の底までプラスチックがあります
 一口ににプラスチックと言っても,海水より軽いものから重いものまであり,マイクロプラスチックは今や海面から海底,深海にいたるまで分布していると言われている。目に見えるもの,見えないもの海はやがてプラスチックであふれ,2050年にはプラスチックの量が魚の量を上回るという研究報告もある。

プラスチックそのものが有害物質です
 プラスチックは今は人類をも深刻なダメージを与えようとしている。微細なプラスチックそのものがすでに有害物質と認識しなければならないし,プラスチックが溶解して生じる化学物質,プラスチックに付着する有毒物質も存在する。

脱プラスチック社会に向けて行動しよう
 もやはプラスチックの減量,リサイクルという時代は終わった。私たちは脱プラスチック社会に向けた行動を起こすべき時期に来ていると思う。私たちはバイオマスベースの素材を開発しなければならないし,プラスチックが環境に与える影響の深刻さをもっと社会に訴えかけていく必要があると思う。

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