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№2250 エブラハム・リンカーン

№2250 エブラハム・リンカーン

 どこの国にも建国の父はいる。

 アメリカの場合,ジョージ・ワシントンがいる。子供の頃,真新しい斧を使いたくて,父親が大事にしていた桜の木を斧で切ってしまった。父は怒り,犯人を捜したが,ワシントンは正直に自らの罪を申し出た。彼はひどく叱られると思いきや,正直であったことを逆に褒められた。

 この話が本当かどうかよくわからない。なにしろ,子供のジョージ君の頃はまだ米国には桜の木はなかったという話もある。が,ワシントンのこの倫理的な逸話は,アメリカ人たちがかつてもっていた大統領像をよく表している。

 米国統一の父,リンカーンだってそうだ。彼は丸太小屋で育ち,貧乏な中でも勉強を怠らなかった。偉大なリンカーンは現在でもワシントンDCの聖堂に巨大な大理石像としてまつられている。私も仕事でワシントンDCに行った折には,かならずリンカーンの聖堂にお参りし,ゲディスバークの演説を読むことにしている。

 「人民の,人民による,人民のための政府は地球から消え去ることのないように」
 government of the people, by the people, for the people, shall not perish from the earth.

 なんと,感動的な言葉ではないか。私はエブラハム・リンカーンを深く尊敬している。

 私が中学生になって,英語を勉強し始めたとき,アメリカの子供たちは大統領を尊敬していた。親たちも大きくなったら大統領のようになるのだと教えていた。大統領はいつも尊敬されていた。それがアメリカだ。

 しかし,どうだろう。今ではトランプみたいな嘘つきが大統領として闊歩してる。アメリカの父母たちは子供らに「大きくなったら大統領みたいになるんだ」,と教えることができるのだろうか。

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