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№2240 離婚事件に見る夫婦の秘訣

№2240 離婚事件に見る夫婦の秘訣

 普通の人は離婚経験のある知り合いがいるという程度で,知っていてもせいぜい2から3組ぐらいじゃないだろうか。しかし,弁護士は違う。たくさんの離婚事件を扱い,その一つ一つに夫婦のあり方に関わらなければならない。

離婚事件はどろどろしている訳ではありません
 離婚問題では妻側にしろ,夫側にしろ,生活の変化に対して人生を組み立てようと必死だ。それは生き抜きたいという抜きがたい要求からくるものだ。私たちはそうした人生の難関をくぐり抜ける手助けをすることになる。この人生の物語をどろどろしていると見るか,人間の生きる力を学ぶと考えるかは捉え方の違いだ。

自己中心的な理屈が「性格の不一致」として表現される
 性格の不一致によって離婚する場合も多い。こうした事件にかかわっていて,自分の論理でしか考えない,自分の考えを相対化できないケースが多い。

 妻に対して,家計管理を強く要求する夫がいるとする。彼は家計簿を作ることを要求し,無駄の節減に向かってPDCAサイクルを始めれば,妻はいやになるだろう。しかし,彼は自分は正しいと大真面目であることが多い。

デリカシーのない妻
 夫が会社で追い詰められているのに,性格が悪いとか,頼りないとか,さらには経営能力が無いとか,責めてくる妻もいる。自分は養われて当然と考え,夫のお金は夫婦のお金,自分がパートで稼いだお金は自分のこずかいなどと思い込んでる女性も多い。

男と女とは違います
 男性は頼られることに喜びを感じる。「あなたが必要だわ」と言われれば,多くの男性は張り切ることだろう。
 女性は頼りにされることより,共感されることにうれしさを感じる。「結論はいらないの,聞いてほしいの。共感してほしいの」と思い,「だから,どうなんだ」「君は何がしたいんだ」なんて言ってほしくないと思っている。

 男性と女性とは思考パターンが違っていて,その違いに気づかないとすれ違うことになる。

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