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№2235 昆虫の脳

№2235 昆虫の脳

世の中,みな人間と同じと思ったら大間違いだ
 世の中人間,哺乳類,鳥類といった,大きな脳の生物ばかりと思っていてはいけない。昆虫だっているし,イカ,タコといった我々脊椎動物とは全く違ったタイプの動物だっている。イカの脳はけっこう大きくて魚も太刀打ちできないぐらいらしい。しかし,イカやタコは我々脊椎動物とは全く違った脳なのでどうなっているかよくわからないみたいだ。

昆虫も全然違う
 昆虫もまた違う。ニューロンががあって神経を通じて情報が伝達する仕組みであることには変わりないそうだが,脊椎動物や,イカタコの類いともまた違った進化を遂げている。我々の神経系統は背中中心だが,昆虫は腹らしい。

でも,よく似たところもあります
 昆虫は小さいので脳もまた小さい。でも情報処理能力からすると,人間の方がよほど優れているなどと思ったら大間違いということらしい。ともかく、ある研究者は昆虫の脳を微小脳と呼び,我々脊椎動物の脳を巨大脳と呼んでいるらしい。微小脳の構造反射を司る系統と,記憶や判断を司るキノコ体経由の系統とあるらしい。こうした2系統の発想は脊椎動物と同じだ。種族は違うが,生きていく上では同じような戦略をとらざる得なかったのでしょうね。

アリと人間とでは情報処理の思想が違う
 もっとも面白いのは情報処理の思想が異なる点だ。我々はなんでもかでも中枢神経に集めて思考し,判断する。昆虫の場合,そもそも入力される情報量を制約して簡単に処理できるようになっているらしい。生きていく上で必要な範囲でしか情報を受け取らない。脳の仕組みも単純化され,小型,軽量,低コストの脳ができあがった。これはこれで,人の脳より高度だ。

脳は単純化されているが,行動はかなり高度だ
 昆虫の情報処理システムはいわばパッケージ化されて,決められた行動を必ず行うようプログラムされている。もちろん,だからと言ってレベルが低いなどと思ってはいけない。ミツバチは何キロも離れた場所の蜜のありかを仲間に伝えることができる。外敵が来れば一致団結してウェーブしたり,スズメバチを取り囲んで48度の体温で熱死させる。
      分封蜂球(必見) → https://youtu.be/LLWZHg_TjA0?t=2

昆虫先生に教えてもらわなければなりません
 私たちはIOTとかAIといろいろ開発しているが,昆虫のレベルには遠く及ばない。しかし,昆虫の情報処理システムは端末をできるだけ小型,軽量,低コストにしたいというIOTの要求にぴったりだ。我々人類は昆虫を先生とよび,学ばせていただかなければならない。

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                               → http://www.green-justice.com/business/index.htm

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