№2230 蝉
中国人は蝉が好きだ
Facebookで中国の蝉料理が紹介されていた。かなり気持ち悪いが，濃厚でおいしいらしい。そういえば，中国人は蝉を普通に食べてる気がする。
どこかの公園で中国人が朝早くやってきて蝉の羽化前の幼虫を捕ってしまって，蝉が少なくなったというようなうわさを聞いたことがある。探偵ナイトスクープでは中国人が取れたての蝉をライターであぶり食べてた。
でも，中国は広うござんすから，どこでもという訳でもないかもしれません。なんでも北方人は食べてるみたいです。
中国版ウィキベディア，「百度」で調べると，蝉料理が紹介してあった。
刚出土的老熟幼虫（若虫）若干，用清水加少量食盐浸泡，清除泥土，清水洗净后，放入水桶或水盆中，加入清水盖上带孔的盖子，让其吐出脏水，晾干备用或放入冰箱内冷冻。
地面がら出てきたばかりの成熟した幼虫をまとめて，泥を取り除いて水洗いした後に，塩を少量入れた水につけます。水入れには蓋をしておき，腹水を吐き出させます。乾燥させて保存するか，冷蔵庫内に入れて凍らせて保存します。
蝉料理はおいしそうだ
「油炸金蝉」，まず油で蝉を炒める。「五香金蝉」，次には炒めた蝉に「八角、茴香、花椒、陈皮、生姜、尖椒、食盐」などを絡める。なんだかおいしそうだ。この場合，羽化直前の大きな幼虫を調理するので蜂の子の大きいやつだろう。きっと濃厚でシャキシャキ感もあるに違いない。
冬虫夏草というのもあるぞ
蝉から生えてきたキノコは冬虫夏草と言って，大人気の漢方だ。健康食品として大いに売れている。なんでもチベットかどこかの冬虫夏草は大変高値で売れるらしい。最近は養殖されて，工場で冬虫夏草を作っているようだ。
四大美人「貂蝉」にも蝉の文字がはいっている
中国四大美人「貂蝉」には蝉の文字が入っている。わずか16才で董卓と呂布とを手玉にとり，二人を仲違いさせた。「貂」はイタチなどの小動物の意味で，「蝉」はセミだ。どうしてこの名がついているかわからない。蝉の透明で美しい羽が，「貂蝉」の衣装と重なっているかもしれない。
日本にもセミの名前がついた「蝉丸」がいる
坊主めくりで蝉丸が出るととても残念だ。目が見えず，音楽が得意だったようだ。その人生は謎に満ちている。能面，「蝉丸」は目の見えない美しい若者の面になっている。バルタン星人も謎に満ちている。
昆虫少年
蝉は昆虫少年にとってはとても懐かしい虫だ。夏の朝，羽化したばかりの蝉の真っ白な羽に息をのむ思いだった。とても神秘的で神様が宿っているような気持ちだった。
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