№2219 まったなし「中小企業の事業承継」
1. 後継者が見つからなければ打つ手は2つ
日本の資本主義は中小企業によって支えられているというのが私の信念なのですが,その中小企業がどんどん減っています。
子供や親族,従業員の中に社長になる者が見つからなければ,打つ手は2つです。
① 社長を特別に雇うか。
② M&Aで会社を売ってしまうか。
どっちにしろ,難しい問題があるので必ず弁護士と相談してほしい。
2. 中小企業がどんどん減っています
2018年中小企業白書によると、企業数は年々減少傾向にあり2009年から2014年まで約39万者減少している。うち,中規模企業1が約2万者増加しているが、大企業は約800者、小規模企業は約41万者減少しているそうです。
3. 中小企業の社長も高齢化しています
中小企業の経営者年齢の分布について見てみると1995年の経営者年齢のピークが47歳であったのに対して2015年の経営者年齢のピークは66歳となっており、経営者年齢の高齢化が進んでいる。
4. 事業承継問題は待ったなしです
10数年来,事業承継は我が国の中小企業政策の重要な課題であった。平成18年には中小企業庁は事業承継ガイドラインを発表するなど,事業承継に関わる諸制度を設けてきた。平成20年には「中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律」が成立し,事業承継税制,遺留分に関する民法の特例,事業承継に関する民法の特例,金融支援などが実施されてきた。
5. ともかく,事業承継は法律上も難しい問題が多いので是非,顧問弁護士と相談して下さい。
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