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№2195 北軽井沢物語

№2195 北軽井沢物語

夏,私たち家族は北軽井沢に集まる。
 うちは子供3人の5人家族なので家族の移動にお金がかかるし,5人というのはけっこう中途半端なことが多い。それで,私たちは夏にどこかで家を借りて過ごすということを始めた。最初のころは京都府北部,美山町京北町に行っていたが,あるときから北軽井沢を利用するようになっている。

北軽井沢は旧軽井沢とはかなり違う。
 旧軽井沢エスタブリッシュされた人たちの別荘地として発展し,大金持ちや大物政治家,文化人たちが集まり,特別な世界を作り上げている。万平ホテルなどで食事をしてしまうと,私のような庶民には普通のホテルにはない緊張感がある。

 一方で,北軽井沢はもとは大学の保養施設として始まっている。昭和2年ころ,法政大学の学長が文化人のための理想の保養地作ることを計画した。この地は「大学村」と呼ばれ,今でも自然の中に溶け込んだような落ち着いた別荘が並ぶ。もみの木の並木などが整然と整備された,金持ちたちの別荘地とはかなり雰囲気が違う。

私たちが過ごす家も森に溶け込むようなところです
 私たちが毎年利用している別荘は大学村にはないけれど,森の中に溶け込んだような美しいところだ。窓からは太い幹の木々でできた森を眺め,森の住民になったような気持ちになる。旧軽井沢よりもさらに高い場所なので真夏でもとても涼しい。夜は寒いくらいだ。

変わりつつある私たち家族の形
 毎年,お盆のころに北軽井沢で過ごすので,籠橋家ではなんとなく,お盆には北軽井沢に集まるというような雰囲気ができつつある。子供が小さかったころは家族で過ごし,テニスやパターゴルフ,マス釣り,ピクニック,温泉と楽しいことを繰り返していた。

 しかし,子供立ちが大人になり,籠橋家の北軽井沢も違った形になりつつある。子供たちが自由,独立に過ごし,時には集まり,愛情や悩み,経験や知識を交流し,運動や食事を一緒するというような,「家族の絆」を確かめるサロンのような雰囲気になりつつあるし,そうしたいと思う。私たちは親と子というよりは,経験ある大人夫婦と,これから人生を切り開く若い大人たちとの対等でかつ豊かで愛情ある「絆」を作る場になるのはないだろうか。

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