名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

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№2194 企業法務の必要性

№2194  企業法務の必要性

私たちは顧問料は「関係」に対する対価と考えています
 企業を顧客とする以上,私たちは常に企業に役立つ存在であるかを問い続けなければならない。私たちは顧問期間が時間を経るごとに関係が強化され,法務の関与が必要と思われる事項が増えていくことを願っている。顧問契約は「関係」を商品にし,対価として顧問料を得ているというのが私たちの考え方だ。

法務の任務はリスク回避と利益獲得にあります
 法務の基本的任務はリスク回避と,利益獲得にある。企業にとってはリスクを冒すのは利益獲得を目標とするからに外ならない。リスクと利益は表裏の関係にある。そのため,「リスク回避」ばかり言っていると,肝心の利益を得られない。

無難なことばかり言う弁護士では役にたたないと考えています
 私は顧客には「最大のリスク回避は『何もしないこと』です」と伝えることがある。危険性ばかり強調する弁護士は堅実かもしれないが,企業にとって役立つとは限らない。リスクとは不確定要素の幅である。弁護士としてはこの不確定の幅を正確に表現することが求められる。そうすることで経営側に法的視点からの判断材料を提供できる。判断するのは弁護士では無く,企業側であるというのが私たちの基本的スタンスだ。

顧問弁護士の任務は企業活動全般に及びます
 リスク回避と利益獲得の課題は企業活動全般に及ぶ。
 AGC旭硝子法務部の作業について,ビジネス法務に興味深い記事が掲載してあった。以下は,そこで引用された図を私なりにさらに簡単にしたものだ。

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   法務部の業務は契約書の検討や労働問題への対応などといった現場支援から徐々に展開し,上層部の信頼を得られれば経営トップの経営判断に関与するようになる。経営者が判断に迷った際に法的な視点から材料を提供する。

現場支援から徐々に企業トップの経営判断支援に展開します
 顧問弁護士の役割もこれとよく似ている。私の事務所では顧問料は「関係」の対価だと位置づけている。「関係」というサービスには上記のように多様に展開することに
なる。それは,何度も接触を重ね,時間をかけて築き上げていくものだ。

顧問関係を構築するには時間がかかります
 中小企業の場合,大企業の法務部のような組織展開は難しいが,一方で,弁護士との関係は時には友人のような関係に立つまでに至る。社長が悩んだときには,時間をとわず私や担当弁護士の携帯電話に気軽に電話をかけ,判断を求めてくる。ここまでくれば,当事務所としては顧問契約の完成形だと考えている。

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