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№2189 不一致の原因は必ず突き止める

№2189 不一致の原因は必ず突き止める

 一つの行動だけが正しく他の行動はすべて間違っているという仮定からスタートしてはならない。自分は正しく他の者は間違っているという仮定からスタートしてもならない。ただし,意見の不一致の原因は必ず突き止めなければならない。

 The effective decision-maker does not start out with the assumption that one proposed course of action is right and that all others must be wrong. Nor does he start out with the assumption, "I am right and he is wrong." He starts out with the commitment to find out why people disagree.

 私は時々,ドラッカー名言集(ダイヤモンド社)を読んでいる。ドラッカーの言葉は経営者としてのあり方をよく振り替えさせてくれる。

 引用の言葉のうち,日本語訳は主語がないが,英文では”The effective decision-maker”となっている。

 日本語訳はちょっと意訳があって,英文では「彼」(The effective decision-maker)について説明している。

 彼は「私が正しくて,彼は間違っている」という予断から入ることはない。彼は,なぜ人々が同意してくれないのかを見つけ出すという責任感からスタートするだろう。 

 そう,集団で一番困ったことは意見のないことだ。次に困ったことは反対がないことだ。反対があったとき,私たち経営者は論破するのではなく,「なぜ,みんなは反対するのだろうと」思い,反対意見に対して敬意をもって臨むことが大切なことだ。

  これはできるようで,なかなかできない。

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