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№2160 一番はじめは一の宮

№2160 一番はじめは一の宮

 子供の頃,数え歌を歌っていた。いつ覚えたかわからないが,母親が歌って教えてくれたことだけは確かだ。数え歌なんて今の子はほとんど歌わないだろう。お手玉,お手まりなんて言葉も死語になりつつある。

 願かけの歌で,私が覚えた歌は波子の病気はなかなか治らないという終わり方だった。なんだか切ない。小さい頃の母親の声も切なくよみがえってくる

 子供の頃は歌詞の意味など全く気にかけていなかった。「三」の「佐倉の惣五郎」だって,桜の中に惣五郎さんという人が立っているぐらいに思っていた。でも,何かの絵本で惣五郎さんがはりつけにあって槍で刺されている絵が描いてあって非常に驚いた。

 惣五郎は江戸時代前期の下総国佐倉藩領の義民だ。佐倉藩主堀田正信は新たに重税を取り立て、領民の暮らしを守るために惣五郎は直訴を断行した。惣五郎夫妻ははりつけとなり、男子4人も死罪となった。民を救った「義民」として信仰を集めている。

 私は基本的には性善説に立っている。人は我が身も大切だが,自分のために犠牲を払ってくれた人に対する恩も忘れない。惣五郎伝説はそんな人の性根のよさを表している。義に徹すれば人は言わずとも必ずどこかで応えてくれるというのが私の信念だ。

 一番はじめは一の宮
 二は日光東照宮
 三は佐倉の惣五郎 
 四は四国の東照宮
 五つ出雲の大社(おおやしろ)
 六つ村々鎮守様
 七つ成田の不動様
 八つ八幡(やわた)の八幡宮
 九つ高野の弘法さん
 十は東京の二重橋
 これだけ心願かけたなら
 浪子の病も治らぬか

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