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№2159 ダンバー数

№2159 ダンバー数

コミュニティーの人数には限りがあるのでは?
 私はかねがね,一人の人が接する数には限りがあると思っていた。「ダンバー数」という考えがあるそうだ。人間の集団が安定的であるための最大数がダンバー数だ。Wikiによると,「ダンバー数(英: Dunbar's number)とは、人間が安定的な社会関係を維持できるとされる人数の認知的な上限である。」となっている。

ダンバーさんの研究はおもしろそう
 ダンバーさんは石器時代の人間集団や,民俗学文化人類学の研究成果を検討したり,人間以外の霊長類の集団をを比較したりして,人間集団の安定的な数をおおよそ150人と割り出した。確かに,学校でも3クラスか4クラスぐらいだと,だいたい顔がわかる気がするが,これが7クラス,8クラスという数になると関係ない人がたくさいるなという感じになる。

集団維持のために45%の時間を費やす
 ダンバーさんの研究では150人の集団が集団を維持するために集団全体の45%の時間を集団維持のために費やしているということだ。正確にはわからないが,挨拶をしたり,おしゃべりをしたり,何か接していないと集団は維持できない。

ダンバー数の応用範囲は広そうだ
 このコミュニティの単位という考え方は応用範囲は広い。会社組織が大きくなって社員が150名を超え,さらに300人となっていくのであれば,どこかで区分けが必要になる。一人のセールスマンが人間関係を維持してセールスを展開するには一定の限界がある。フェイスブックでたくさんの友達がいるようでも,実は交流しているのはせいぜい150人ということかもしれない。

ビジネスの世界ではコミュニティーの質こそ大事になる
 つまり,もし一人の人間がコミュニケートできる範囲が限られているとすれば,ビジネスを展開する上では,私たちはその限られた範囲の質をどのように高めるかを考えなければならない。顧客を選べ,チャネルを選べ,所属する集団を選べ,といろいろ出てくることになる。

コミュニティーは愛情にささえられなくっちゃねぇ
 しかし,人間関係は愛情に支えられなければならない,愛情は自然発生的で人為的に人を選ぶなど仏様や神様の摂理に反するという後ろめたさもある。どうしたもんでしょうね。

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