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№2155 春のうらら

№2155 春のうらら

 ここのところうららかな春が続いている。春のやわらかな日差しと言えばうららだ。「ゆらゆら」という言葉が転じて「うらうら」となり,さらに転じて「うららか」なったらしい。春の空気にはゆったりとしたり,うきうきしたり,どんなテンポでもなんとなく揺れる感じがある。

 源氏物語では「鴬のうららかなる音に・・・」「『蝶』は、ましてはかなきさまに飛び立ちて、山吹の籬のもとに、咲きこぼれたる花の蔭に舞ひ出づる。」と,貴族たちが,春の日に庭に船を浮かべて遊ぶ,ゆったりとした様を表現している。

 春のうららの隅田川、というのは私たちが子供の頃から習う歌だが,今の子たちは習っているかしら。でも,私たちには隅田川と言えば春の光景が浮かんでくる。今でも隅田川両岸には桜の木が植えてあり,桜の季節は華やかかな感じだ。

 春の花見に江戸のきれいどころたちがやってきて艶やかな元禄衣装を身につけて踊りを披露するとはなんと豪華な話だろう。長唄に,「元禄花見踊」という派手な音楽がある。このメロディーは「時代劇」というものがあったころには,お姫様やお殿様が登場するときに必ず流されていた。

 「ヤンレホンボニさうかいな」

 ということで,私たち夫婦も隅田川を楽しみました。

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