№1946 「お客様を好きになる」
「営業の哲学」(高野孝之著)を順次読んでいる。よくまあ、ここまで次から次へと書けるものだと感心してしまう。70頁にはこんな風に書いてある。
残念な営業マンは・・・・ お世辞を言う
できる営業マンは・・・・ 明るく振る舞う
一流の営業マンは・・・・ お客様を好きになる
お客のいいところを見つけ出す努力
営業にかかわった人であれば、この言葉はすぐに響くことだろう。口先だけで合わせていても、人は欺けない。自分の心の中に「いやだな」という感じがあれば、それは相手に反映する。
著者はたとえ商談を断られたとしても、最後には「ありがとうございます」と残し、さらにその後もお客のいいところ、ほしいところを意識して情報を提供し続けることが大切だという。営業マンたるもの、客を好きになる努力なくして成果を上げることはできない。
このような話はどこかで聞いたことがある。
他流試合に勝った武蔵だが、老人に感じた殺気は自分の殺気が反射しているにすぎないと知らされる。自分の殺気が強ければ、相手の殺気もそれだけ強くなる。武蔵はそれを感じて飛び退いたのだ。「あの殺気は影法師しゃよ」と言われてしまう。
この言葉に武蔵は「敗けた。おれは敗れた。強いことにおいておれは勝っている。しかし、形では勝ったが、やはり敗けた。」と言って宝蔵院をあとにしている。よくわからないが、何か奥深い意味が隠されているのでしょう。
ともかく、自分の心が相手に移り、相手から反射されることはよくある。それは自分が壁を作れば相手は壁を作る、自分が殺気を放てば、相手も殺気を持つ、自分が好意を持てば相手も好意を持つ。
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