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№1896 米国の孤立主義

№1896 米国の孤立主義

 私が大嫌いなトランプが大統領になってしまった。

 ジョージ・ワシントンにはリンゴの木のエピソードがある。リンカーンには丸太小屋で勉学に励んだというエピソードがある。ルーズベルトケネディなど歴代大統領はみなアメリカの子供たちが学ぶべき人々だった。

 しかし、トランプは違う。下品で知性のないことを売り物して大統領になってしまった。これではアメリカのアイデンティティや誇りも崩壊してしまうかもしれないな。

 ともかく、いろいろ報道があって、米国が孤立主義を選択することは疑う余地がなさそうだ。昔々のモンロー主義に戻るのかな。

 グローバリゼーションが進み、市場の融合化は国内外の規制緩和を推し進め、無秩序な資本主義が世界の標準になってしまった。格差は進み、環境破壊や貧困、戦争の恐怖は進んでいった。世界各地で著しい格差、貧しい者がさらに貧しくなるという構造が進んでいる。

 グローバリゼーションの進む中で、先進国の労働者は途上国の労働者と競争しなければならなくなった。それは労働力の安いところに工場ができるからだ。先進国の労働者が貧困化するのは必然性を持っている。国家は先進国の労働者を守ることはできなかった。日本では非正規労働がますます増え、その子供たちは貧困の中で育たねばならない。

 でも、誰かが利益を上げているはずだ。世界中の多くの人が貧困化する一方で、そのなけなしの利益を吸い上げるように誰かが利益を上げている。そんな現代の貧困が「不正義」な状態と考える人々が、下品で知性のないトランプを大統領にしてしまった。トランプは現代社会の鬼子だ。

 私は経済は正しくなければならないと考えている。グローバリゼーションは歴史的必然だろう。しかし、個人やコミュニティを大切にしない経済に正義はない。正しく、富が分配され、人々が貧困の恐怖から逃れることができ、経済が人々の多様なニーズをくみ取り、次の世代が健全に育っていくことがなければ、どのような繁栄も一時のことだ。気を付けなければトランプのような連中がどんどん増えていく。

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