名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

番外 友人たちの出世 2

番外 友人たちの出世

 最近高校や大学の友人たちに会う機会が増えている。それぞれ自分たちの世界を持ち、その世界で一流となっている者も少なくない。時には文字通り世界中で最も進んだ部分にいる友人もいる。

 私はというと、私は自分の世界を選択して十分に活躍したはずだ。私の分野で私は有名だろうし、私の手かげた事件は今でも学生たちは一度は勉強する。高校や中学の教科書にも載っている。私は大学でも教えている。しかし、たいしたことは無い。

 彼らに会って以降、私はずっと考え続けている。彼らがうらやましいわけではない。私が私の分野でまだ自分の思うところに手が届いていないことが悔しいのだ。なんだか人生に対する強い意識がわいてくる。

 宮沢賢治の「春と修羅」にこんな一節がある。

     いかりのにがさまた青さ
     四月の気層のひかりの底を
     唾つばきし はぎしりゆききする
     おれはひとりの修羅なのだ

イメージ 1