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№1870 母系家族と離婚原因

№1870 母系家族と離婚原因

 当事務所では離婚問題も手がけている。離婚原因はいろいろあって、圧倒的に多いのが夫の浮気になる。最近は携帯を手放さないとか、やたらとメールを隠すとか、メールを覗いたら愛人とのざれごとが書いてあったとか、携帯で発覚することが多いようだ。さらに最近は妻が浮気したという例が増えている気がする。

 最近の離婚の特徴と言えば、妻とその母親との緊密な関係が離婚の原因になっていることがある。同じ親子でも夫とその母親ということになるとマザコンということで問題点は比較的見つかりやすい。しかし、女性とその母親というのは仲良くしてて当たり前、むしろうらやましい関係だと観念がある。

 妻と母親、母親を中心とした実家がある一線を越えると、たとえば妻は毎日のように母親に電話し、あるいは母親が何かと口出しをしてくることがある。妻は母親の言葉を励みに夫を攻撃し、時には人格的な非難を浴びせることがある。自分の実家には毎週のように帰るのに、夫の実家にはほとんどよりつかない、孫にもあわせないなどという例が少なくない。

 女性にとって母親は時には完璧で、逆らうことなどありえないように思うことがある。あるいは女性と母親との間の特別な世界はアンタッチャブルになっていて、夫といえども踏み込もうとすれば、強烈なリアクションを行ったりする。

 こうした家庭の特徴は夫が家庭内で浮いてしまう状態になる点だ。実家の母、妻、子供たちは一つの特別な社会を作ってしまい、夫は枠外におかれる。夫は変人扱いされたり、些細なことで攻撃されたりする。

 こういう、母親と妻との特別な関係は本人たちも抜け出せない状態になってしまい、夫はさんざん悩んだあげく離婚を決意するということになる。

 今の時代は母系家族ですからね。母、娘の関係がよいというのは否定しないが、母・娘の関係、特に姉妹ばかりの家族の場合、夫が家族から浮いてしまうことがしばしばだ。早い時期に気付かないと、取り返しのつかない結果を生むことがある。

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