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№1852 プラットフォームビジネス

№1852 プラットフォームビジネス

 今月のハーバードビジネスレビューはプラットフォームビジネスの特集だった。
 ここ数年「プラットフォーム」という言葉がはやり、なんとなく使われている感がある。

 しかし、インターネットが誕生し、というような検索システムになったりさらにはYahooやGoole、Facebook、LINEなどのソーシャルネットワーキングサービスが一斉を風靡したりしているとプラットフォームと呼ばれる戦略が世の中を大きく変えているなと思う。

 プラットフォームは様々な旅人がやってくる。彼らはみな主体的に駅を目指してやってくる。彼らはプラットフォームですれ違ったり、出会ったりする。質の高い駅であれば多くの線路が集まる。当然人もたくさん集まり、駅の周りにはいろいろな建物や商店がもできあがるだろう。

 プラットフォームの原理は「主体的に集まる」「プラットフォームを中心にさまざまネットワークが接続する」「接続によって一つの系をなした相互関係が生まれる」ということになる。

 昨今で言われているプラットフォームビジネスの定義はこんな風にも言われている。

「複数の関係するグループを場あるいは舞台(プラットフォーム)に載せることで、外部のネットワーク効果を生み出し、一企業という枠を超えた、新しい事業のエコシステム(生態系)を作り出す経営戦略のこと」

 生物のあり方をたとえることはしばしば行われる。ネットワークや個人、企業がプラットフォームを中心に相互関係を作り上げていく様子をエコシステムという言葉で表現している。コミュニティという言葉を使わずエコシステムという言葉を使っているのはかなり奥深いと思う。

 これだけではまだ分からない。
 問題はこのプラットフォーム戦略によって誰が、どこで、どのような利益を確保しているかを分析することだろう。

 GooleやFacebookはエコシステムのインフラ側、つまりプラットフォームの経営者として利益をあげている。こうしたプラットフォーム経営側でビジネスを展開するということは昨今でも夢ではない。少なくないIT企業はプラットフォームを何とか作り上げたいという企業も少なくないだろう。

 しかし、大部分の企業は既存のプラットフォームをいかに活用して利益を生み出すかを日々考えていることだろう。楽天市場に出店したり、Facebookを活用したりする企業もいるだろう。大量に人や企業が集まり、大量の情報が流れるプラットフォームは大きなビジネスチャンスを提供してくれることは間違いない。

 それだけに、中小企業としてはプラットフォームの構造をよく分析して理解することが必要だ。

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